日本インテリアコーディネーター協会

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「後悔しない住まいの防災・減災」 トークセミナー開催レポート ~大切な人・モノを守りたい~

3月4日 池袋「明日館」 被災地からのICを招いてのトークセミナー

[2014年05月08日]

「後悔しない住まいの防災・減災」をテーマに、東日本大震災を経験したインテリアコーディネーターを招いて、さまざまな体験談を基に、家具転倒による危険性とその防止策を中心とした、防災・減災についてのセミナーを一般生活者向けに開催しました。

【開催日時】 2014年3月4日(火) 16:00~17:30
【開催場所】 池袋 自由学園「明日館」/ 会場「食堂」
【主  催】 公益社団法人 インテリア産業協会 関東甲信越支部(地域委託事業)
【企画・運営】一般社団法人 日本インテリアコーディネーター協会 東京圏支部
防災とインテリア プロジェクト 
【参 加 者】 60名 (一般・IC・インテリア建築関係者50名+icon会員10名)+パネリスト+運営スタッフ (参加費は無料)


 自由学園「明日館」

◆セミナー概要◆
・被災時の状況や家具転倒防止による被害について                          転倒防止の必要性とその効用 
・家具転倒防止の対策への様々な選択肢(家具レイアウト・ゾーニング等他)
・家具転倒防止金物類の具体的手法・効果・注意点等 

◆パネリスト◆ 
・関口 和美氏  (宮城インテリアコーディネーター倶楽部 会長)
・桐ケ谷 るみ子氏 (茨城県水戸市在住 茨城県インテリアコーディネーター協会所属)
・山口 ひろみ氏 (茨城県那珂市在住 茨城県インテリアコーディネーター協会所属) 
 
(社)日本インテリアコーディネーター協会 「防災とインテリア」プロジェクト
・柏原 民 (千葉県浦安市在住(旧大阪))(プロジェクトリーダー)
・横田 玲子(埼玉県川口市在住) (全体司会)


 セミナーチラシ

今回企画を行ったのは、当協会「防災とインテリア」プロジェクト。 「防災・減災・災害被災への備え」をメイン課題として、特に家具転倒防止についての知識を深めながら、インテリアを楽しむための方策を伝授する、という活動を2013年度は行ってきました。 

3月4日のセミナーは、東日本大震災の被災地(宮城・茨城・千葉)からのIC(インテリアコーディネーター)を招いて、実体験からの報告として、震災時の状況、その後の仕事上の家具転倒防止に対する対応など、「生の声」をお聞きし、データによる状況報告と併せ、その必要性や効用、 防災へのヒント、 揺れへの備え、など盛りだくさんな内容となりました。

「食堂」会場一杯の参加者

被災地からのお話
 後半の、家具転倒防止の方策のご紹介の中で、住まい全体から考え対応していくレクチャーは、 「固定すべし」という今までのセミナーとは全く異なっており、大変勉強になった、とのお声も頂きました。

 当初、一般生活者の参加を想定していましたが、多くがICや建築・インテリア関係者。
 お客様からのご要望は高いのに、住まいや空間を作る側が追い付いてない、情報やノウハウの不足している現状が改めて浮き彫りとなりました。 参加申し込みを瞬く間に頂き、参加後のアンケートからも、もっと多くの情報や対策を知りたい、美観性アップの方策や器具をもっと知りたい、住まい手に伝授する資料が欲しい、と切実なお声を頂きました。 

 会場となった、「明日館」も国の重要文化財で、フランク・ロイド・ライト設計のインテリア豊かな空間。 そのインテリアを堪能された参加者も多かったようです。

 防災・減災と 空間美観性アップの両方が容易に実現でき、誰もがインテリアを楽しみつつ安全に暮らせるように、このような情報共有・危機意識の共有と共に、インテリア業界を超えての働きかけや活動・実践が重要になってくる、と感じたセミナーでした。 

今回、初の試みとして、当協会のHPからWEBアンケートを実施しました。 当日は、盛り沢山な内容で時間が無くなり、このアンケート結果をご紹介することができず残念でした。 このテーマに対する興味や実践の度合い、現状ヒアリングからも、 対策を十分行っている層と、必要性を感じず行っていない層に2極化されていました。 美観性アップが対策推進につながる、という結果も見て取れました。

今回ご協力頂きました皆様、この場をお借りして御礼申し上げます。 

「防災とインテリア」プロジェクト
 セミナースタッフ:柏原 民(担当リーダー)、 横田 玲子、長滝 亜貴子

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