日本インテリアコーディネーター協会

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『北欧インテリア特別講義/第2弾』が開催されました 北欧の椅子張り技術

デンマークの椅子張り工房による復刻への挑戦~張りの技術の重要性~

[2013年06月30日]

北欧の名作椅子は、張りの技術によって支えられています。張りの技術は、機械では難しく、技術者の完成によるところが大きいとのこと。

日本で北欧家具の張りの第一人者である大平さんは、コペンハーゲンのラディオハウスの復原のために現地で張りの作業に従事した経験をお持ちです。

張りはほとんど手縫いで作られています。椅子のフォルムは、フレームと張り職人の完成によって決まります。生地の特性を熟知した職人が引っ張り具合などを自らの感性で仕上げていくため、一つとして同じものはありません。


実際にフィンユールのNo.45の手縫い作業を見せていただき、美しい仕上がりのための極意を教えていただきました。日本で製作しているフィンユールのNo.45は全て大平さんの手によるものだそうです。

第一人者といってもお若いのにちょっとびっくりしましたが、このような方たちによって名作は生き続けているのだと実感しました。


島崎顧問

セミナー風景
生地の織りや厚み、革の染め方によっても伸び方が違うなど、素材ごとに違う仕上げ方をする必要があること、また、クッションの中身のウレタン素材も、ちゃんと選ばなければならないことなど、奥の深さを感じました。

曲がった針でひと針ずつ、油を染み込ませた糸を使い、くけ縫いで仕上げていきます。

実演風景1

実演風景2

見入る参加者に少し照れながら実演する大平さん
知っているようで意外に知らないことが多い北欧の家具のことをもっと知りたくなりました。
今後も北欧インテリア研修にご期待下さい。

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